■大阪市 障害年金 「専門学校に毎日通学中であったが2級に認定されたケース」

 

相談者 男性(20代) / 学生 / 大阪市
傷病名 知的障害
決定した年金種類と等級 障害基礎年金2級
その他 #20歳前傷病 #無就業

 

症状

乳児期・幼少期より抱っこを嫌がる、言語の発達が遅れる、掃除機の音を嫌う、その他の音や味覚にも過敏に反応し、この頃より偏食の傾向がお有りとのことでした。

その後小中校と特別学級・学校で過ごし、高校卒業後は自動車整備の専門学校(3年生)へ進学されました。

通学はご自身単独でされており、卒業後の就職の内定も既に有るとのことでした。

上記から、障害年金を受給できるか不安であるとのことで、親御様からご相談いただきました。

 

申請結果

障害年金受給年額:約78 

 

社労士の意見・感想 

知的障がいをお持ちの方でも、毎日単独で外出される方はいらっしゃいます。

ご家族が事前に何回も通学の予行練習を行い、電車の時刻や乗る車両、乗り換え時のルートなどを定型化したうえで初めて行える状態であり、電車の遅延や運休などイレギュラーな状況ではたちまちサポートが必須となるケースが多いようです。

また、学校での授業中での状況も診断書や申立書に落とし込むことが必要です。授業は教員の常時のサポートを要しているのか、友人とのコミュニケーションはうまくできているのか、トラブルは無いか、という部分も認定に影響を与えることが考えられます。

「就労中」のご相談は頻繁いただきますが、「通学中」での申請は事例も比較的少ない為、診断書の依頼方法や申立書の記載には十分注意が必要です。

 

ちなみに、このご相談者様は20歳の誕生日の1月前にご相談に来られましたが、この段階で通院はしておりませんでした。障害年金の申請には医師の診断書は不可欠ですので、ご自宅付近で信頼できるクリニックをご紹介し、数回通院していただき診断書を取得しました。

知的障がいをお持ちの方の場合は、この様に通院していないケースがしばしばありますので、障害認定日(知的障がいの場合は20歳の誕生日)の3月前程度から信頼できるクリニックに通院しておくことが、スムーズな請求のポイントとなります。