■「一度ご家族で申請して不支給となり、再請求で認められたケース」 大東市 障害基礎年金2級

 

相談者 女性(20代) / 無職 / 大東市
傷病名 統合失調症
決定した年金種類と等級 障害基礎年金2級
その他 #無就業 #20歳前傷病 #再請求

症状・経過

幼少期は夜泣きが多く、育児は手がかかり、3歳健診時に、言葉の発達の遅さの指摘があったようでした。

小学校~高校までは普通学級で学習されましたが、各年代の担任の先生からは学習面やコミュニケーション面で指摘がありました。

高校の多感な時期に精神的に不安定となり、自宅近くのメンタルクリニックを受診し、高校在学中は不定期ではあったものの通院を続けておられました。

高校卒業後、大学に進学するも入学後1ヶ月で休学、その約2年後には中退することになりました。この時期に通院先で発達検査を施行したところ軽度知的障害と診断。家族とのコミュニケーションが上手くいかないことが多く、感情をコントロールできないことが多かったようでした。このタイミングで一度ご家族で障害年金を申請しましたが結果は等級不該当で不支給となりました。

その後。平成30年に入り精神状態が急激に不安定・言動も不穏となり大学病院に緊急入院、統合失調症と診断。退院後も通院を継続しておりましたが、ご両親の仕事の定年退職時期も迫り、今後の経済的な不安を危惧し、ご両親より当事務所にご相談頂きました。

 

申請結果

障害年金受給年額:約78円(障害基礎生年金2級)

社労士の意見・感想 

ご契約後のヒアリングの際、念のため再度通院歴の洗い出しを行ったところ前回初診日として申請した初診日より前の通院歴が出てきました。ただ、いずれにせよ20歳前傷病でしたので申請に影響は無いと判断しました。(+知的障害の診断も有る為)

前回申請した際の診断書を拝見したところ、2級認定になりうる内容でしたが、ご家族からお聞きした当時の内容とは若干乖離しているように見受けられました。(例えば、身辺の清潔保持が「できる」とされていましたが、実際は臥床傾向の為に入浴は不規則、自室は荒れていたようでした。)

今回の診断書では実態を反映して頂くために、通院の際はご自宅での状況をご家族から主治医にお伝えいただくと同時に、診断書依頼状でも細かに記載しました。

完成した診断書は2級に該当する内容の診断書でしたので、病歴・就労状況等申立書では診断書の補足的な内容を記載し、請求しました。初回のご来所から請求までは2か月弱でした。

請求から約3か月後の令和元年12月の中旬に、お母様から、日本年金機構から障害基礎年金2級の年金証書が届いた旨のご連絡を頂きました。

 

数年前より、8050問題というのが言われ始めましたが、お子様が「引きこもり」ではなく「病気」で働けない状態も同じような問題に直面するかと思います。(親の高齢化による収入面や介護面の問題)

障害年金は一度受給権を得れば、次回の更新までは収入の計算が立ちますので、その間に療養の専念や就労移行サービスの利用、就職活動などを行い、社会に出る準備をされる方が当事務所のご相談者様には多くいらっします。

当事務所は障害年金の受給サポートの後の、障害福祉サービスや制度のご案内、専門家のご紹介までも行っております。これらのアフターサービス部分もよろしければご活用ください。

 

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