■障害厚生年金3級 「医師からは『障害年金は受給できない』と言われたが受給できたケース」 #短時間就労

 

相談者 女性(40代) / パート派遣社員 / 大阪府守口市
傷病名 うつ病
決定した年金種類と等級 障害厚生年金3級
その他  #短時間就労

 

症状

約15年ほど前に当時の交際相手から別れを告げられ、精神的に不安定となり街を徘徊するなど不穏となり、会社帰りに精神科を受診し、うつ病であると診断されました。その後通院継続するも、主治医の何気ない一言に対して被害妄想的から「もううちのクリニックには来なくてよい」と解釈してしまい通院中断。その後仕事も退職し、家で寝たきりの状態となっていました。

その後時間の経過と共に症状は回復、約1年後には交友関係も復活し、就職。男性と交際開始し、数年後に結婚し関東に転居しましたが、数年後に夫の浮気が発覚し再び精神的に不安定に。症状は安定せず複数の医院。夫とは離婚、関西に戻ってきたタイミングで障害年金制度のことを知り、当事務所にご依頼いただきました。

 

申請結果

障害年金受給年額:約58 

 

社労士の意見・感想 

初診が15年以上前であった為、受任した段階で初診医院でのカルテの保存は期待しておりませんでした。

電話してみたところ、「カルテは医院開業以来すべて保存しています」とのこと。梅田エリアでしたので医院様の許可を得て当事務所で持ち込み、1週間ほどで完成しました。初診の証明に難航するかと想定していましたが、あっさり取得できました。(このような医院様ばかりになれば、初診日不認定も無くなると思います)

次は診断書の依頼ですが、診断書依頼状を本人から持参してもらうと、主治医様より当事務所に直接

「この方は就労しているから障害年金は無理ではないか?診断書料金が無駄になりますよ?」

と電話連絡がありました。

確かに就労しているが、「単発派遣であり継続的な勤務はできていないこと」、「職場のかなりの配慮があったうえで、勤務を何とか遂行できていること」ことをお伝えし、障害年金が認定される可能性があることを丁寧にお伝えすると納得されたようで、「では書きましょうとか」のことでした。(しかし他にも診断書作成待ちの方がいらっしゃるらしく、最終的には診断書が戻ってくるまで2か月程かかりました。)

診断書完成後、病歴・就労状況等申立書でも就労中や日常生活の様子、不便さを記述し、請求しました。診断書ではうつ病となっていましたが、請求者様から被害妄想や幻覚等の症状もうかがっていた為、申立書ではこの辺りについても診断書との整合性が取れる範囲内で記載しました。

1か月半程で本人様よりご連絡いただき、無事障害厚生3級で決定されました。

 

今回のケースのように主治医が障害年金の受給の可能性は低いと患者様に告げてしまい(特に就労されているケース)、障害年金の申請を躊躇されるケースはよく聞きます。勿論医師は医療、治療に関してはプロでありますが、障害年金の制度や等級の認定基準について熟知されている医師はなかなかいらっしゃらないと思います。

勿論医師も悪気があるわけではなく(診断書料金等も考慮していると思います)、患者様の状況を考えての発言ではありますが、主治医からのこの発言は患者様にとっては大きな影響力があると思います。

 

障害年金の申請是非の判断は、認定基準を熟知している社労士に相談してからでも遅くは無いかと存じます。

主治医に障害年金について否定的に言われてしまった場合でも、お近くの信頼できる社労士にご相談ください。