■大阪市 障害厚生年金2級 うつ病「初診の医院は廃院しており厚労省の通達も使えなかったが受給できたケース」
相談者 | 男性(40代) / 無職 / 大阪市 |
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傷病名 | うつ病 |
決定した年金種類と等級 | 障害厚生年金2級 |
その他 | #初診日不明 #無就業 |
症状
平成22年頃より仕事のストレスや心理的葛藤により気分の落ち込み、意欲の低下を自覚されておられました。配偶者との別居もこれらの症状に拍車をかけたかもしれないとのことでした。
申請結果
障害年金受給年額:約181万円(障害厚生年金2級)
社労士の意見・感想
ご相談頂いた時点では在職、出勤されておりましたが、1ヶ月後の退職後が決定されていた状態でした。
既に日常生活のほとんどをご家族に支援してもらっている状態で、会社にも出勤しているのみで生産的な就労は出来ていないとのことでしたので、退職後の請求であれば等級は3級以上の可能性は高いと判断しました。
論点は初診日の証明でした。初診の大阪市内の医院はすでに廃院しており2つ目の医院で証明書をとることになりますが、ここの初診日は5年以内でした。
初診のカルテが無い場合ではこのケースが厄介なケースの一つだと思います。
念のため健保組合に連絡を取り、レセプトを取りましたが、万全を期すためにもう一工夫資料を工面しました。
ヒアリングも入念に行い診断書の依頼と申立書を整備し、請求をかけました。
審査は長引くと想定しておりましたが、意外にも2ヶ月半程度で証書がご本人様に届きましたので安心致しました。
初診のクリニックが5年の保存期間経過によるカルテの破棄の場合は厚労省の通達を使えるケースが多い為、初診日認定はそこまで苦労しませんが、今回のように廃院で2つ目の医院の初診が5年以内の場合、厚労省の通達を使えないケースが多い為、他の方法で補う必要があります。