■「受診状況等証明書を郵送したケース」 統合失調症 大阪市 障害厚生年金2級(遡及分も2級)
相談者 | 男性(20代) / 無職 / 大阪市 |
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傷病名 | 統合失調症 |
決定した年金種類と等級 | 障害厚生年金2級(遡及分も2級) |
その他 | #無就業 #遡及請求 |
症状・経過
幼少期より、物事に対するこだわりが強い傾向にあったようですが、特に受診はしておりませんでした。
小学校~高校までの特に日常生活に大きな支障は無く、高校を卒業。
その後は企業に就職し、工場の製造現場で検査作業を行っておらられました。
平成26年頃より、「人の声が聞こえる」、「見られている」と感じるようになり、当時単身生活(関東)であった自宅の玄関部分に監視カメラを複数台設置。
自宅訪問時に異変を感じたご家族が本人の説得し、メンタルクリニックを受診。エビリファイとベルソムラがの処方あり。同時に、自閉症スペクトラム障害の疑いありと診断。
幻聴は止まない為、約50万円かけて壁に防音材を設置。仕事は出来る状態では無くなり、会社は休職することとなりました。その後、会社は退職となり、実家に戻られることになりましたが、症状に改善は見られず、大阪のクリニックとデイケアに通所中の状態でご家族よりご相談頂きました。
申請結果
障害年金受給年額:約110万円(障害厚生年金2級)
遡及額:約220万円(障害厚生年金2級)
社労士の意見・感想
初診は関東のクリニックであった為、電話で受診状況等証明書を依頼する必要が有りました。
大企業のサラリーマンで転勤が多かった方や、その配偶者が障害年金を請求する場合は、転居を重ねていることが多い為、初診の病院が遠方であるケースがしばしばあります。(当事務所のご相談者様では、7~8人に1人程度の割合がこの様な方です。)
この場合、受診状況等証明書を遠方まで持って行くわけにもいきませんので、
①受診状況等証明書の作成依頼
②書式の提供
③完成した書類の受け取り
④書類代金の支払い
を、すべて電話又は郵送で行う必要があります。(④に関しては現金書留か銀行振り込みになります)
(大学病院や総合病院の場合は、これらを現地の窓口で全て行わなければならないケースも有ります)
当事務所ではこのようなケースに備え、遠方であっても受診状況等証明書の取得がスムーズに行えるような手順資料をご提供し、毎回問題なく取得できております。
診断書に関しては、認定日時点と現在の通院先は大阪市内のクリニック様でしたので、通院のタイミングで診断書作成依頼を行いました。当該クリニックの「デイケアへの通所中」でしたが、「就労」ではありませんので、等級認定には大きな影響はないと判断しました。
当初主治医は、「3級くらいならいけるのではないか」と仰っておられましたが、結果は遡及分・現症共に2級での認定となりました。(傷病手当金と受給期間が重複しておられましたので、その分は返還となりましたが、初回のご相談時にその旨をご説明しておりましたので、特に問題は生じませんでした。)