■大阪市 障害年金 「就労と退職を繰り返し症状が軽快していなかったケース」

 

相談者 女性(40代) / 無職 / 大阪市
傷病名 うつ病
決定した年金種類と等級 障害基礎年金2級
その他 #無就業

 

症状

平成24年頃から家庭や夫のことで悩んでおられました。パート先での人間関係でもトラブルを抱え、次第に頭痛や倦怠感を感じるようになり心療内科を受診、うつ病と診断されました。その後も寛解しないまま、生活費の為に工場でのパートや介護職、職業訓練等に従事した為、症状は悪化し家から出られないほどの症状となりました。

その後配偶者とは離婚しましたが、生活費や子供の養育の関係上、同居は続いておられました。

親からの持ち家を継いでいた為、生活保護にも頼らずに来ていたようですが、生活はかなり困窮されていたようでした。

元配偶者から障害年金制度のことを聞き、当事務所にご相談いただきました。

申請結果

障害年金受給年額:約78 

 

社労士の意見・感想 

転院経験が無く、初診から現在まで継続して同じ診療所に通院していた為、保険料要件と等級認定が問題でしたが、保険料は一貫して免除されており、また等級の方も御状況をヒアリングすると2級に該当する可能性が高いと判断しました。

印象的な部分として、

「最初に体調を崩した際、しっかりと療養していれば今ほど重症にはならなかったのではないか」

と言われていたことでした。当初は社会保険(健康保険・厚生年金)未加入での就労であった為、傷病手当金の制度も適用されず、就労不可で退職しても所得補償はありませんでした。故に就業と退職を繰り返して徐々に悪化したことに後悔の念を持っておられました。(現在は当時より社会保険の適用範囲が広がった為、短時間就労でも入りやすくなっています)

 

請求後、2か月後に年金機構より審査遅延の連絡が来ましたが、その半月後に無事年金証書が届く運びとなり、受給決定のご連絡をいただきました。

次回の更新は2年後ですが、それまでは障害年金により一定の収入は保証されますので焦らずに症状を寛解させ、就労のステージに臨んで頂ければ幸いです。