■枚方市 障害年金 うつ病 「線維筋痛症からうつ病を患ったケース」

 

相談者 女性(30代) /主婦 / 枚方市
傷病名 うつ病
決定した年金種類と等級 障害基礎年金2級
その他 #主婦 #精神科以外の初診 #線維筋痛症併発

 

症状

平成25年頃より全身の疼痛を感じ始め整形外科でレントゲン等の検査を受けるが問題は見られませんでした。このタイミングで夫の赴任先より両親のもとに戻り身の回りの介助を受けておられたようです。

その後も気分の落ち込みや情緒不安定、食欲不振、嘔吐の症状が出始めた為、心療内科受診、うつ病と診断されました。

その後数年間にわたり、線維筋痛症とうつ病両方の治療に努めましたが劇的な改善にはつながらず、心療内科で日本線維筋痛症学会所属の医師在籍のクリニックに転院した際に障害年金について調べられ、ご相談頂きました。

申請結果

障害年金受給年額:約122 

社労士の意見・感想 

現症は障害基礎年金2級認定の可能性が高いと判断しましたが、初診日には注意が必要でした。

心療内科受診前に繊維筋痛症で整形外科を受診している為、線維筋痛症とうつ病が因果関係があると判断された場合は、整形外科の方を初診日とされる可能性があります。(近年はこの傾向は減ってきたように感じますが)

 

ただ、今回は

①整形外科初診時も、心療内科初診時も両方とも国民年金加入中(主婦)

②事後重症請求(初診日から1年6か月の診断書を取得できない)

③整形外科初診時と心療内科初診時の両方の受診状況等証明書を取得できた

ことから、初診日で議論は生じないだろうと予測しました。

 

一方これが、

・二つの初診において加入中の年金制度が違う(前が国民年金、後ろが厚生年金等)

・片方の初診では納付要件が満たさない

・どちらかの受診状況等証明書が取得できない

等になると初診日認定で揉める可能性があります。

今回はいずれの条件もクリアーできましたので、線維筋痛症が併発している案件としては比較的スムーズに認定まで漕ぎ着けることができました。